韓国に住み始めてしばらくすると、必ず郵便局に行かなければならない場面が来ます。日本の実家に荷物を送りたいとか、重要書類を書留で送る必要があるとか、部屋のドアに不在票が貼ってあるけど何が書いてあるかわからないとか。そういう瞬間、誰にでも訪れるんですよね。
私も最初はずっと避けていました。韓国語に自信がないし、窓口で何をどう伝えればいいかわからなかったんです。でも実際に何度か行ってみたら、思っていたより全然簡単でした。この記事では、在韓外国人として郵便局を使うときに本当に必要な情報をまとめました。
우체국(ウチェグク)は郵便局だけじゃない
韓国の郵便局「우체국」は1884年に設立された、国内最古の公共機関のひとつです。現在は全国に3,631か所の支局があります。どこに住んでいてもたいてい近くにあるので、場所に困ることはほとんどないでしょう。
でも多くの人が知らないのは、우체국が郵便だけじゃないということです。「우체국저축은행(郵便貯蓄銀行)」という銀行も運営していて、保険商品、国内外の為替送金サービスも扱っています。韓国に来たばかりで銀行口座の開設に苦労している人には、特に知っておいてほしい情報です。
国内荷物を送るとき:등기소포 vs 일반소포
韓国国内で荷物を送る場合、大きく分けて「등기소포(書留小包)」と「일반소포(普通小包)」の2種類があります。
この違い、意外と大事なんです。등기소포は追跡番号つきで、万が一の際の補償もあります。翌日配達が基本で、最小サイズ(総寸法80cm以下・3kg以下)は4,000ウォンから。最大サイズ(120〜160cm・25〜30kg)でも13,000ウォンです。日本の料金と比べると結構安いな、と最初に感じました。窓口でスタッフが重さと大きさを測ってくれるので、料金を自分で計算する必要はありません。
일반소포は各サイズ区分で約1,300ウォン安くなります。ただし追跡なし、紛失・破損しても補償なし、配達に約3日かかります。正直、1,300ウォンの差なら등기소포を選ぶほうが断然いいと思います。追跡番号があるだけで気持ちがぜんぜん違いますから。
窓口に持っていけない場合は「방문접수(訪問受付)」というサービスもあります。郵便局のスタッフが自宅まで集荷に来てくれるサービスで、5kg以下・80cm以下で5,000ウォンから。大きな荷物は最大14,000ウォンですが、重い箱を抱えて外に出なくていいのはありがたいですよね。
着払い(착불소포)という受取人払いオプションもあり、その場合は500ウォンの追加料金がかかります。
サイズ制限は最大30kg、総寸法160cm(縦+横+高さの合計)、一辺の最大100cmです。
国際発送:EMS、K-Packet、SAL
日本をはじめ海外に荷物を送る場合、主な選択肢はEMS、K-Packet、SALの3つです。
EMS(国際スピード郵便)は最速の国際配送サービスです。190か国以上に対応しており、追跡も終点まで可能。数日以内に届くことが多いです。ただし料金は高めで、目的地や重量によって異なるため、正確な料金は公式サイト(koreapost.go.kr/eng)で確認するのがベストです。
K-Packetは小さな荷物をお得に送りたいときの選択肢です。追跡もついていてEMSよりかなり安い。速度は落ちますが、急がない荷物なら十分です。韓国から海外にものを売っている人たちがよく使う方法でもあります。
SALはEMSより遅く安い、でも船便よりは早いという中間の選択肢です。そんなに急いでいないけどコストは抑えたい、というときに向いています。
国際発送には税関申告書(세관신고서 / CN22またはCN23)の記入が必要です。中身と金額を英語でメモしておくと窓口でスムーズに進みます。スタッフが一緒に記入を手伝ってくれることが多いので、初めてでも大丈夫です。ただし金額を低く偽るのは受取人側でトラブルになることがあるので、正直に書くのがいいです。
韓国から発送される国際書留の追跡番号は「RR######KR」という形式です。海外の追跡サイトに入力するときはこの形式をそのまま使えばOKです。
追跡の方法
国内荷物の追跡はepost.go.krでできます。韓国語サイトですが、追跡番号を入力する欄はわかりやすい場所にあります。電話で確認したい場合は1588-1300(平日9:00〜18:00)に問い合わせることもできます。
国際発送の追跡は同じepost.go.krでもできますが、17track.netやAfterShipの方がすっきり見やすいと感じることも多いです。どちらも韓国郵便の追跡コードに対応しています。
公式アプリもあります。App StoreやGoogle Playで「우체국」と検索すると出てきます。インターフェースは基本的に韓国語ですが、荷物の追跡と近くの支局を探す機能は十分使えます。
支局の探し方と言葉の壁
最寄りの郵便局はネイバーマップかカカオマップで「우체국」と検索するのが一番早いです。営業時間も一緒に表示されます。
ほとんどの支局は平日9:00〜18:00営業です。ただし小さな地域支局は17:00や17:30に閉まるところもあるので、仕事終わりに行く場合は事前確認がおすすめです。
言語については、梨泰院や麻浦、弘大など外国人が多い地域の支局ではある程度英語が通じるスタッフもいます。ただ、地元の小さな支局では難しいこともあります。そういうときは、送り先の住所を書いたメモを持参して、中身と金額も書いておいて、PapagoかGoogle翻訳を使えばだいたい何とかなります。スタッフの方たちはわりと慣れていて、言葉が通じなくても親切に対応してくれることが多いです。
金融サービスについて
韓国に来たばかりのころ、大手銀行での口座開設がなかなか大変だと感じた人も多いのではないでしょうか。「우체국저축은행」はそのような時に代替として名前が挙がることのある銀行です。
必要な書類や条件はビザの種類や住民登録の状況によって変わる可能性があるため、直接支局で確認するのが確実です。ネット上の情報は古くなっていることもあるので、窓口で聞くのがベストです。
主要支局のATMではVISAやMastercardの海外発行カードも多くの場合使えます。まだ韓国口座がない時期に現金が必要になったとき、郵便局のATMは頼りになります。
海外送金については郵便局でも為替サービスを提供していますが、Wiseなどのオンラインサービスの方が手数料や使いやすさの面で優れていると感じる人が多いようです。用途に応じて使い分けるのがいいと思います。
初めて窓口に行くとどうなるの?
流れは思ったよりシンプルです。荷物を持って入り、番号札を取って待ちます。呼ばれたら窓口に荷物を出すと、スタッフが重さと大きさを測って料金を教えてくれます。国内配送ならその場で確認してカードか現金で支払うだけ。国際発送なら税関申告書の記入が加わりますが、スタッフが一緒にサポートしてくれます。
窓口での作業は5〜10分もあれば終わります。最初は緊張しますが、やってみると本当に大したことない手順です。韓国の郵便局は140年以上この仕事を続けてきた機関です。荷物の送り方はちゃんと知っています。




