韓国に来て最初の2週間、銀行口座が開けなくて困りました。最初の銀行では「外国人登録証がないとできません」と90秒で追い返されて、2軒目はもう少し丁寧に説明してくれたけど結果は同じ。外国人登録証(ARC)が手元になければ、ほとんどの銀行では話が進まないんです。
これは「知らなかった」では済まない話で、韓国で生活する外国人が最初につまずく壁のひとつです。なので、実際に機能する情報だけ正直に書きます。
ARC(外国人登録証)の有無が、ほぼすべてを決める
KB国民銀行、NH農協銀行、KEB하나銀行(KEBハナ銀行)の多くの窓口は、ARCを基本要件として求めます。システムがそうなっているので、個別の担当者が融通を利かせるのも限界があります。
ただし、ARCなしでも口座開設できるケースが報告されている銀行があります。ソウル大学の外国人向け生活ガイドやWikipediaの韓国金融ページでも言及されているのが、**新韓銀行(Shinhan Bank)と우리銀行(Woori Bank)**です。パスポートとビザ書類で対応してもらえることがあります。ただし支店や担当者によって対応が異なるため、訪問前に必ず電話で確認してください。
外国人労働者の間で評判が良いのが**IBK기업은행(IBK産業銀行)**です。E系ビザの就労者向けにパスポートのみで対応してくれる窓口が比較的多いと言われています。こちらも事前確認が必須です。
どの銀行が外国人に優しいか
外国人に最も推薦されやすいのは新韓銀行です。梨泰院や弘大など外国人が多い地域には英語対応の窓口があり、スマホアプリのSOL뱅킹も英語に対応しています。
KEB하나銀行が運営する1Q뱅크アプリは、もともと外国人向けに設計されたもので英語UIが充実しています。ハナ銀行の口座を持っているなら、このアプリで管理するのがかなり楽です。
**카카오뱅크(カカオバンク)や토스뱅크(Toss Bank)**はUIがシンプルで使いやすいですが、どちらもARCが必要です。ARC取得後にメインの管理アプリとして使う選択肢として覚えておいてください。
何を持っていけばいい?
基本は、パスポート、ARC(持っている場合)、ビザ関連書類です。韓国の電話番号もほぼ必須です。OTP認証に使うからです。まだ正式な携帯契約ができていない場合は、空港やコンビニ(CU、GS25)で購入できるプリペイドSIMで番号を確保しておきましょう。
住所の証明書類も求められます。賃貸契約書、会社の寮なら雇用主が発行した居住証明書、学生なら在学証明書などが使えます。公式らしい見た目の書類のほうがスムーズに処理されることが多いです。
インターネットバンキングの現実
これは正直に言います。韓国のインターネットバンキングは、外国人にとって優しくないです。昔ほどひどくはないですが、最初の設定は窓口でスタッフに手伝ってもらうのが一番です。訪問時にスマートフォンを持参して、アプリの登録まで一緒にやってもらうよう頼んでみてください。大抵の窓口は対応してくれます。
自宅で一人で設定しようとすると、住民登録番号を求める画面で詰まるケースが多いです。外国人はARC番号を使いますが、UIがわかりにくいことがあります。
海外送金はどうする?
韓国の銀行窓口でも国際送金はできますが、為替レートや手数料が有利とは言えません。
外国人の間で最もよく使われているのが**Wise(旧TransferWise)**です。中間市場レートそのままで、手数料が明示されていて、銀行送金より実際のコストが安くなることが多いです。韓国の銀行口座からWiseに送り、そこから自国の口座へ転送するという流れで使う人が多いです。
参考として、海外発行カードを韓国のATMで使う場合は、1回の引き出し上限がKRW100万、1日の上限がKRW600万というATMが一般的です。「Global Service」と表示されたATM、またはVisa/Mastercardロゴがあるものを探してください。
韓国の銀行システムは外国人向けに設計されていません。それが正直なところです。でも、ARC、韓国の電話番号、パスポートの3つが揃えば、意外とスムーズに進みます。窓口に行く前の電話一本が、無駄足を防ぐ一番の方法です。
書類要件は支店・時期によって変わることがあります。訪問前に必ず該当支店に直接確認してください。




